読経のプロ?

●おしょう記●先日、葬儀を勤めさせていただいた檀家さんから、少し嬉しい話を聞いた。葬儀を勤めたホールのスタッフの方から、後で住職のことをほめてもらっていたという話しだった。今まで色々な会場で導師をつとめてきたが、初めてのことだ。

●内容はまずお経の声が良かったということ。これは学生時代から数十年、夏も冬も、声を出し続けてきているので、少しは鍛えられていると思う。後、自分でも、なるべく大きな声を出すことや、わかりやすく発声することなどは普段から心がけている。

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しかし、今までにも確かに、たまに読経の声を褒められたことはあったが、直接言われると、なにか他にほめることがないから言われているようにも感じたり、「声をほめられる間は、坊さんもまだまだだ。」というような話も聞いていたので、あまり嬉しさを実感したことがなかったのだった。

だが今回は、一つは直接に言われていないということで、本当にそう思われたから言われたのかなと、少し実感できたし、また言った相手が、毎日、あらゆる宗派の僧侶の読経を聞いておられる、いわば逆の意味での「読経のプロ」ということで、その人から評価されたということで、それはまた別の意味で素直に嬉しいことだった。

●今ひとつ評価してもらったのは「性格」だったそうだが、これは何をさして言われたのかわからないが、確かに葬儀社のホールなどに行くと、「先生、先生」と持ち上げてもらえるので、つい何か自分がえらいように錯覚してしまうが、極力えらそうにしないようにはしているつもりではあるが・・。

後、自分でプロとして日ごろから葬儀の時に心がけていることは、「時間」を厳守するということ。ここでいう「時間」は、葬儀の時間などに遅れないということはもちろんだが、式の進行についても結構気をつかっている。

お通夜や葬儀の時は、式の前に葬儀社の担当者と進行の打ち合わせをすることになっている。その時の弔問者の人数や弔電の数、その他諸々の条件に合わせて、全体の進行時間を決めるのだが、今まで、ほとんどその予定時間の誤差数分以内に式を終えてきたと思う。

時には、全体のながれを見ながら、読経のスピードを変えたり、適宜、式次第を変更したりして、時間については迷惑をかけないようにしているのだが、そういうことも評価してもらったのかもしれない。

●とまあ、今回は、たまたま「嬉しい」ことを聞いたので、長々と手前みそな話になってしまった。

しかし、そんな「読経のプロ」に対して、ただ一人、今までに「注文」をつけた人物がいた!

何をかくそう、このブログのパートナーの美也子である。

●数年前、住職に対して、読経の声に不自然な「うなり」が入ると美也子からチェックが入った。

自分ではほとんど意識していなかったのだが、息をついだ直後に、必要以上に発声に力が入りすぎるというのだ。

それまでにそういうことを聞いたことがなかったし、また読経の時は、それでお布施をいただくわけだがら、力を抜けないと、精一杯がんばって、普段とは違う声を出しているつもりだったので、それを「不自然」と言われて、少々ショックを受けた。

それ以来、気にして、なるべく声を張り上げすぎないようにしているが、時には、逆に力を抜いていると思われるのではないかと、自分でもやや心配だったりしている。

そんなことで、現在は、確かに年のせいもあって、若い時のように声が出なくなってきていることもあるかもしれないが・・、力みすぎず、緩みすぎず、自分で許せるぎりぎりのところで読経している感じかと思う。

しかし今回、葬儀社の人にほめてもらったということで、今改めて美也子に言いたい。

「聞いたか!ちゃんとプロの人からほめてもらったんやぞ!」と。

●まあ、そういうことで、いつまで声が出し続けられるかわからないが、考えれば「声」は本当に大事な「商売道具」だし、普段あまり気をつかっていないが、本当は「歌手」なみに、のどを大事にしていかねばならないのかもしれないなあと、改めて考えさせられたのだった。


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この記事へのコメント

さんしゃいん
2010年01月04日 13:15
11月に、改葬でお世話になりました。そのとき同席してくれた叔母が住職さん、男前やし、お経もええ声やし、と言っておりました。
今頃になってすみません。私にしてみたら、ずーっと以前から存じ上げていた住職というより、アイアイハウスの理事長、盲学校の先生、で初めて聞くお経に緊張したりして・・・
住職
2010年01月17日 22:04
すみません。コメントは一時保留になるので公開が遅れました。
いやあ重ねがさね褒めていただいて、恐縮のいたりです・・。
と、言いながら最近いい気になっているといううわさもチラホラと・・。

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